自己紹介

自分の写真
2010月1月に設立されたスンダランド・アート・ネットはアートによるアジアの国々での国際交流をめざしています。

1000人で音楽する日。

 スンダランド・アート・ネットの反町が、国際文化交流活動を始めた初期のころ、10年前の2000年に、「コーディリエラ地方のカリンガ族の音楽を日本の学校での授業に取り入れたい!」と、フィリピンを訪ねてくれたのが「天楽企画」の中川博志さん(インドのバーンスリの奏者でもあります)でした。中川さんはカリンガ族の竹楽器の作り方や演奏のしかたをこちらで学んで、日本に帰国後、神戸のジーベック・ホールで学校の先生向けのカリンガ民族の音楽講座を開いてくださり、講師としてカリンガ族民族音楽家を招聘してくれました。 中川さんは、それ以前にもフィリピンを代表するシンガー、グレース・ノノなどと一緒にエイジアン・ファンタジー・オーケストラ(AFO)のメンバーとしてフィリピンを訪れたことがあったのですが、世界一単純ながら奥の深いカリンガ族の楽器に出会ったのはそのときが初めてだったそう。その後10年間、たびたび日本でのワークショップなどでカリンガ族の竹楽器を紹介くださっています。


 数ヶ月前にその中川さんから届いたメールマガジンで、フィリピンの作曲家・故ホセ・マサダの「Udlot-Udlot(ウドゥロッ・ウドゥロッ)」の1000人での演奏会を企画しているという記事がありました。拍子木や単純な竹楽器をつかった演奏会とのこと。「楽器ができる人もできない人も、歌が上手な人も苦手な人も、リズム感がある人もない人も、みんないっしょに集まって音楽を楽しんでみませんか?」というわけで、月に1度、万博公園に集まって簡単な楽器づくりから練習を行い、10月23日には1000人での大演奏会を目指しているそうです。





 音楽ってむずかしいものではなく、誰でも参加できて、楽しむものなんだということが、私がコーディリエラ山岳地方の音楽から学んだこと(カリンガでは手作りの竹楽器は日用品のひとつでした)。 
また、音楽って3拍子とか4拍子とかの枠にはまったものでなくて、とっても自由なもんなんだというのも発見でした(いろんな拍子がひとつの極の中に混じっていても普通なのでした)。
さらに、そのときの状況や空気や気分で、縦横無尽に形を変えていいのが音楽なのだあということにも気づかされました(すべての音楽は即興なのでした)。

 西洋の音楽とは違う東南アジアのオリジナルの音楽を基盤に新しい音楽を作り出そうとしたのがホセ・マサダ。フィリピンの音楽に興味のある人もない人も、ぜひぜひ「1000人で音楽する日。」に参加してみて、今まで知らなかったアジア的なる音楽に触れてみてください。
演奏会「1 0 0 0 人で音楽をする日。」
2010年10月23日(土)13:00~
参加費:無料( 自然文化園入園料が別途必要です)
場所:万博記念公園 自然文化園 お祭り広場

毎月の楽器作りと演奏のワークショップの日程は以下です。
・5/15(土) 14:00~16:00 10人で音楽する日
・6/12(土) 14:00~16:00 30人で音楽する日
・7/11(日) 14:00~16:00 100人で音楽する日
・8/22(日) 14:00~16:00 150人で音楽する日
・9/11(土) 14:00~16:00 300人で音楽する日
・10/11(月・祝) 14:00~16:00 もうすぐ1000人で音楽する日
参加費:無料( 自然文化園入園料が別途必要です)
場所:国立民族学博物館 特別展示館地階ピロティ
詳細は、「1000人で音楽する日。」のHPで。

それにしても「1000人で音楽する日。」
んて素敵なタイトル!
心躍ります。
10年前に中川さんがはるばるバギオに来てくださったことで撒かれた小さな音楽の種がいつの間にか芽吹いて、1000人の日本の人たちがフィリピンの音楽を手作りの竹楽器で演奏するなんて。。。感激です。私も行きたい!10月23日の万博記念公園。