自己紹介

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2010月1月に設立されたスンダランド・アート・ネットはアートによるアジアの国々での国際交流をめざしています。


 バギオの映像作家を育てようというAy Apo! Film Festivalがバギオ市で開催される。フェスティバル・ディレクターを務めるのは、マラヤ・コンポレドンド。フィリピン大学デリマン校映画コースを卒業したばかりでありながら、昨年の12th Cinemanila International Film Festival でヤングシネマ・ドキュメンタリー部門において、故郷サマールの宗教をテーマとした「 Ang Panagtagpo ng Akong mga Apohan」で見事、イスマール・ベルナール賞Ishmael Bernal Award を受賞した若き映像作家だ。
 自主製作映画のコンペ以外にも、フィリピンの地方で作られた自主映像の映像上映が数多く予定されており、スンダランド・アートネットの廣田緑がバギオ市と山岳地方の小さな村で行った環境アートプロジェクトのドキュメンタリー「Where have all the monkeys gone?(サルはどこに行った?)」(Mabel Batong監督 Cordillera Green Network制作)も12月4日4PMから招待上映される。日本、インドネシア、アメリカのアーティストが、森林破壊の進む「サル」という名の山岳地方の村で、子供たちと一緒にサルのお面を作り、野焼きしたコミュニティ・アート・プロジェクト。

 
 また、すでに制作しているがもっと技術を高めたいという人のための講座「Master Calsses」も企画されている。講師には、フィリピンでは名の知られている映像関係者たち。

会場はセッションロードのLa Azoteaビル(Porta Vagaビルの向かい。KFCのちょっと下)5階のコミュニティアートスペース「VOCAS」と4階の特設会場。入場はすべて無料!

詳細はFacebookで!https://www.facebook.com/groups/189300541146332/

ベンカブ美術館コンニャクアート展オープニング



先日お伝えした、志村朝夫さんコーディネイトによるベンカブ美術館でのミニ・コンニャクアート展のオープニングの様子です。ほかの二つの展覧会も同じ日にオープニングで、マニラからのゲストもたくさんいてたいへん盛況でした。生かす村さんからのニュースレターと、送っていただいた写真の一部です。

Mini-Exhibition 2011 of Kon’nyaku Art opened on November 5, 2011 at BenCab Museum, Metro Baguio, Philippines. It lasts until January 5, 2012.

28 artists and 30 pieces kon’nyaku art works are displayed on 6 marine plywood painted in black color. Here are some opening pictures. There are two more exhibitions of painting and ceramics at BenCab Museum.




バギオ在のアーティストも勢揃い!真ん中はコンニャクアート展参加作家のひとり、レオナルド・アギナルド。




触って楽しむ蒔絵コンニャクアートは、Jou Cobcoboの作品です。

アーツ・アポリア中西美穂さんのトークat UPバギオ


 大阪のアートNPO法人「アーツアポリア」の中西美穂さんが、文化庁の研修制度でフィリピンに調査のため滞在中。マ二ラでは社会派の現代美術家・アルマ・キントさんのスタジオに滞在し、先週オープニングを迎えたYuchengco Museumでの「Nothing to declare」展にも参加したそうです。

 バギオのアーティスト、山の村の先住民の暮らし、日比のアート交流などの調査と、バギオの涼しい空気を楽しみに来バギオです。アーティストと社会の橋渡し役の仕事をしていらっしゃる中西さんに、ぜひ、フィリピンでもその活動や、日本で社会と関わるアート活動をする作家の紹介をしていただきたいと思い、フィリピン大学バギオ校でトークを行うことになりました。
 Fine Arts,Humanityの学生さんが参加してくれることになっていますが、一般の方の参加も歓迎です。

日時:12月1日(木) 3;30PM
会場:フィリピン大学バギオ校 Collage of Arts and Communication Building Room 103-104


アポリアというのは、ギリシャ語で「答えのない難問」のことだそうです。深いなあ。


中西さんを紹介した大阪ブランド情報局のページ
http://osaka21-blog.cocolog-nifty.com/person/057/index.html

こちらマニラで開催中のNothing to declare展のポスター

ユンチェンコ美術館では1月29日まで開催。UPデリマンのVargas Museumでも別の作家による展示が行われています。すでに終わってしまったマンダルヨンのBLANC CONPOUNDでの展覧会も含め、世界中から60名近い現代美術家が参加しているこの展覧会。私も、年末年始の帰国前後にぜひ行ってみたいと思っています。

バギオ、ベンカブ美術館でコンニャク・アート展開催


 コンニャク・アート?
 コンニャク好きの日本人でさえ聞いたことはないはず。
 実はこのコンニャク・アートは、ベンゲット州カパンガン在住の日本人紙漉き作家・志村朝夫さんが、手漉き紙を強くし、防水性を持たせ、染料を定着させるために編み出した手法です。もちろん化学薬品などを使えば防水処理なんて簡単なのでしょうが、あくまでも自然素材にこだわる志村さん。あのプリプリのコンニャクを使うことを思いつき、試作を繰り返し、手漉き紙の風合いそのままに、水に弱く破けやすいという紙の弱点を克服しました。
 
 実は志村さん、このコンニャク・アートのワークショップで南アフリカや韓国などにも招待される知る人ぞ知る国際的なアート職人です。昨年12月にイフガオ州フンドアンの棚で行った慰霊パフォーマンスにおけるSundaland Art Netの廣田緑のアート作品でも、志村さんの手漉き紙を使わせていただきました。
  詳細はこちら「アート・インスタレーション&パフォーマンス 森のささやき・精霊の舞」

 今回のミニ展覧会は、9ケ国の28名のアーティストによるコンニャク・アートを使った小品を集めた世界初の試み。11月5日オープニングで1月5日までの開催。ぜひ、足を延ばしてみてください。


会場のベンカブ美術館の情報はこちら。
http://bencabmuseum.org/


参加作家のリストは以下。
 
1. Fara Manuel (Philippines, graduate student at UP Diliman)
2. Joanne Kaar* (UK, IAPMA Secretary)
3. Dumisani Dlamini (South Africa)
4. Prue Dobinson* (UK, IAPMA member at large)
5. Wataru Sakuma 佐久間渉 (Japanese, living in the Philippines)
6. Anne Vilsboll* (Denmark, IAPAM President 1996-1999)
7. Aimee Lee (USA, Fulbright fellow on Hanji, Korean handmade paper, 2008-2009)
8. Josephine Tabbert* (Germany)
9. Aliza Thomas* (Netherlands)
10. Kim, Kyung Sook* (Korea, Yedang Gallery owner)
11. Joey Cobcobo (Philippines)
12. Mandy Coppes* (South Africa)
13. Thami (South Africa)
14. Ben Cab (Philippines)
15. Priscilla Robinson* (USA)
16. Cho Jeong-sook* (Korea)
17. Kim Ki-Hoon (Korea)
18. Helen Hiebert* (USA, IAPMA vice president)
19. Ruth Cohn* (Israel)
20. Leonardo Aguinaldo (Philippines)
21. Kawayan de Guia (Philippines)
22. Susan Byrd (USA, shifu researcher)
23. Asao Shimura* 志村朝夫 (Japanese, living in the Philippines since 1989)
24. Gail Stiffe* (Australia, IAPMA president)
25. Barbara Boertzel (USA)
26. Vincent Navarro (Philippines)
27. Sipho (South Africa)
28. Nathi (South Africa)


*は、国際的な手漉き紙の協会 International Association of Hand Papermakers and Paper Artists (IAPMA)のメンバーの方たちです。

山本公成さんのCD「月ゆめIIあしたへ」リリース!


 おととしのカリンガ州でのエコサミットに続き、昨年12月のSundaland Art Net主催のイフガオ州ハパオでの慰霊アート&パフォーマンス・イベントに参加くださった山本公成さんが、コーディリエラ地方での体験にインスピレーションを得て生まれた曲「森の精」を含むCDをリリースしました。カリンガのやイフガオの棚田がどんなふうに音に生まれ変わったかとても楽しみです。

以下、山本公成さんからのご案内です。

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「月ゆめⅡ あしたへ」が10月21日リリースされます。
私は彼方此方、旅をするなかで平和を大切にする人々の魂や、生き方に
出会い感動し音楽が生まれてくるのを体感しています。
私はもともと、音を出すのが好き、特に吹くのが好きです。
唇を笛にあてた瞬間に風景がひろがります、息を吹き込んだ時に返って
くる空気に生活を感じ感動します。民族楽器は、人が暮らす日常のなか
にあります。川、海、山、森、平原、棚田、畑が風と共にひろがります。
ゆたかな自然の実りの中に生かされています。
フィリピンの世界遺産の棚田コーディリエラを訪れ深い森とみごとな棚
田、そこでは電気は夕方の5時から夜9時までしかつきませんが、ゆっく
り循環する暮らしに豊かさを感じました。田んぼで出来た米を突き、籾
殻や糠は田んぼに飼っている魚のえさとなりその魚をおかずにいただく
伝統的な高床式の家の生活。すぐそばに精霊や、ライスゴッドとよばれ
る田の神様の気配をかんじるフィリピンの旅で「森の精」という曲がお
りてきました。また、演奏で旅を続ける中、北海道旭川でアイヌのカム
イコタンの御縁で蝦夷鹿の角で笛を作り演奏するという事が始まり、曲
が出会いのなかでおりてアルバムの録音をこつこつ続けていました。
8月に入って自分の中に大きな変化があり未来に向かう勇気をもちアル
バム作りを再開し、自分の演奏してきた作品のなかにみつけたことば。
今こそなににもめげず「あしたへ」 

http://www.pulsejet.jp/
http://www.yamamoto-kosei.com/index.html

●サウンドウェア・ブルームーン
http://www.sound-ware.com/

月ゆめII、詳細・試聴・注文ページ
http://www.sound-ware.com/shop.cgi?id=1075

山本公成作品一覧ページ
http://www.sound-ware.com/shop.cgi?class=1%2F0&keyword&superkey=1&FF=0



                  ↑イフガオでの公成さん。

「雲の上の大地」写真展、バギオで開催

 昨年12月にイフガオ州ハパオで行った「アート・インスタレーション&パフォーマンス◆森のささやき~精霊の舞」に写真家として参加してくれた直井保彦君。おととしのカリンガ州とイフガオ州訪問時の写真も合わせて、15点の「雲の上の大地」と題した写真展を日比友好月間2011の一つのイベントとして開催しました。

 コラボレーションはキドラット・タヒミックの長男、キドラット・デ・ギアが日本で撮影した写真15点。日本の写真家が見たコーディリエラ地方とフィリピンの写真が捉えた日本というコンセプトです。会場はバギオ博物館。にっぷ友好月間開幕式典には在フィリピン卜日本大使館の卜部大使夫妻をはじめ、多くのゲストの方が訪れました。
式典の模様は、北ルソン日本人会のブログで。



写真展は博物館での1ケ月の展示を終え、8月末にセッションロードのカフェGeckoに会場を移し1か月半開催。


その後、10月14日のイフガオ州国立大学(IFSU)の創立記念日のイベントにて展覧会が開催されました。


あれから1年近くがたっていますが、まだまだ関連イベントは継続中です。
 

山城さんのフィリピン滞在報告書「フィリピンに、行ってきました」

 あれよあれよという間に、前に投稿してから半年がたたってしまいました。アートが本業のSundaland Art Netメンバーのみなさまは、みなそれぞれのフィールドで活躍中。各々のブログやTwitter,facebookなどで、盛んに活動報告をしています。しかし、これでだけいろいろなツールができちゃうといったいどこから情報を得ていいのやら。アートが本業でない私はちょっとすべてを投げ出したくなったりもします。で、このブログも半年お留守。
 Sundaland Art Netはアートを通した国際交流が目的ですので、メンバー個々の活動はそれぞれの情報発信にお任せし、ここでは、国際交流関係の出来事を紹介していきますね。在比の私の場合は、フィリピン(バギオ)発の情報ですね。



 半年前の情報でお伝えしたバギオのAX(is)アートフェスに参加した山城知佳子さん、帰国後「フィリピンに、行ってきました!」という素敵な報告書を前島アートセンター発行で作ってくれました。私も拙文を寄稿。一つの旅もこんな風にきちんとまとめると、いいですね。ブログもTwitterもいいけど、やはり紙になったこんな報告書が届くとワクワクします。
 3月には、「フィリピンに行ってきました!」という成果報告展が前島アートセンター「おきなわ時間美術館」で行われたそうで、その写真も満載。知佳子さんのこちらでの体験がどんな風に沖縄の人に伝わったか想像できました。

以下、報告書の中身ページをちょっと紹介。




 
 ところで、今回、山城さんをフィリピンに派遣してくれた前島アートセンター。なんとこの山城さんの成果報告展を最後に解散となったそうです。Sundaland Art Netの廣田緑をはじめ、バギオを訪ねてくれた宮古島のかご作家小川京子さん、元海外青年協力隊の内田牧子さんなどからも前島アートセンターのお話を聞きましたし、2002年に私たちが主催した「環境絵画コンテスト」に審査員できてくれたSHIMABUKUが意気投合したキドラット・タヒミックを沖縄に招待してイベントを企画した時にお世話になったのも前島アートセンター。ニッポンにそのまま放置してきた我が家をアトリエ&棲み家にしてくている小沢剛君もお世話になったって言っていたし、もう一人の店子の安野太郎君は南浦和アートセンター(MAC)なるものをやっていて、そのMACつながりで前島アートセンターを訪ねたって言っていました。さらに、昨年には前島アートセンターでの「フィリピンナイト」に私もSKYPEで出演。これだけ縁があるからきっとそのうち訪問の機会も自然とやってくるだろうと思っていたら、知佳子さん来比を最後に解散! 結局訪問のチャンスは廻ってこなかった~~。

前島アートセンターンの設立は2001年というから私がやっている環境NGO「Cordillera Green Network(CGN)」と同じく今年10周年。やはり10年というのは一つの節目である気がします。前島アートセンターは、その役割を終えたとして解散するそうですが、私もこの10年で劇的に変わってきた世界を取り巻く環境問題とそれに対する社会の認識などを鑑み、いまいちど今までの活動を振り返って軌道修正をするべき時だと思っています。このSunsaland Art Netもそんな流れの中での新たな活動の一つでもあります。

11月5日、前島アートセンターの解散シンポジウムが開かれるそうです。行きたいなあ。

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解散シンポジウム「アートの遺伝子(DNA)」

前島アートセンター(MAC)は、沖縄県那覇市前島3丁目の旧高砂殿ビルを民間主導の新しい芸術・文化活動の拠点につくり変えようと、2001年4月より活動を始め、2002年3月には特定非営利活動法人(NPO法人)の認証を受けました。以降、「wanakio」をはじめ、さまざまな展覧会、イベント、教育普及活動を行ってきました。2007年、同ビルの閉鎖に伴い、安里・栄町市場内へ拠点を移し「おきなわ時間美術館」を設立、あらたな可能性を模索し、活動を続けてきました。
しかし、活動開始から10周年を迎えた今年4月、法人の会員総会において運営上の理由から解散することが決議されました。
前島アートセンター最後の事業となる解散シンポジウム「アートの遺伝子(DNA)」では、資料展示や映像上映などで10年間の活動を振返ると同時に、沖縄のアートの未来について語り合います。ご来場いただいた方が、それぞれの視点で語ることにより「前島アートセンターとは何だったのか」を多角的に検証します。また、そこから生まれた種がどのように広がり発展しているのか、各分野で活動する方々のプレゼンテーションを通して、沖縄のアートシーンのこれからについて考えます。
このシンポジウムにはゲストやパネリストといったあらかじめ決められた「話者」は設定されていません。会場に足を運んでいただいたみなさんご自身がそれぞれの立場から自由にMACと沖縄のアートシーンついて語り合う場にしたいと考えております。みなさまのご来場を心よりお待ちしています。

日  時: 2011年11月5日(土) 10:00~(ロビーにて資料展示・上映)
     シンポジウム 14:00~(※受付 13:00~)
会  場: アルテ赤田ギャラリーホール(那覇市首里赤田町3-26)
主  催: NPO法人前島アートセンター
入 場 料:無料
問合せ先: 080-3980-0909 / macinfo@maejimaac.net